帰省前の悩み 失敗しない手土産選び
夫の実家への帰省は、嫁であれば誰しも気を遣うちょっと憂鬱な問題。結婚して日が浅かったり、夫の実家にあまり慣れていない状態ならなおさらです。
まず、帰省前にはお土産orお中元の心配があります。
「手土産なしで」と義父母に言われても、本当にそれでいいのでしょうか。
いえいえ、社交辞令である「手土産なしで」の言葉を決して鵜呑みにしてはいけません。
鵜呑みにして手土産なしで帰省したばかりに、とんでもない険悪なムードになったという話はよくあることです。
そこでここでは、是が非でもあなたがお土産を持っていくことをオススメ。
では、お土産を選ぶとき、どんなところに気を付けたらよいでしょうか。
意外と気がつかないお土産選びで一番重要なポイントは、ご実家に「仏壇」があるかどうか。
もし仏壇があれば、仏壇にお供えができる「日持ちのするお菓子や果物」がオススメ。
購入時「お供え」と“のし”をつけおけば、さらにあなたが「気の利くできる嫁」と思われます。
「お仏壇にお供えしてください」と言って渡すか、お線香をあげるときにお仏壇の前にそっと置いておくのも優しい心遣いです。
仏壇がなければ、義父母のお好みや、人気のお菓子を選ぶと良いでしょう。
義父母に渡すときにも「夫から○○が好物だと聞いたので」や「近所の人気店のものです。お口にあえば嬉しいなと思いまして……」など一言付け加えると、会話のきっかけにもなります。
ご高齢のご両親の場合でしたら、食も細くなりがちです。海苔や鰹節などの乾物やお茶や珈琲なでもいいですね。また、お花なども喜ばれます。
玄関を上がったら、「仏壇」に一番注意してほしい!
これは夫の実家に仏壇があった場合の注意です。客間に座る前に、一言必ず「お線香をあげてもいいか?」と申し出てください。
意外とこの一言で、義父母のあなたへの評価が高まることがあるのです。相手の先祖を大切にする態度は、義父母たちも大切に思っていますという気持ちの表れ。嫁であるあなたへの警戒心が、一段階下がっていくものです。
お線香を上げなくても、両手を合わせるだけでも案外喜ばれるものです。
夫の実家で台所のお手伝い、一番正しい対処法
一番悩まされるのが、実家のお台所のお手伝いをするかしないか。
「座っていて、いいのよ」の一言を、まともに受けて“お客様”になってはいけません。
あなたは“嫁”であり“お客様”ではないのですから。
「何かお手伝いはありませんか?」
断られても、何回かは義母に声をかけるのが“嫁”の義務なのです。
でもいざ、お手伝いをしようとしても、なかなか大変。使い勝手もわからないし、
最初から距離を縮めようと意気込んでも、思うようにはいきません。
特に台所は主婦の聖域でもあるので、最初からずけずけと押し入っては、義母のご機嫌を損ねることにもなりかねません。
義母の性格や様子を見ながら少しずつ距離を詰める感じでお手伝いをしていきましょう。
分からないことは積極的に聞くことで、だんだんと会話に慣れてくることもあります。
このとき、いわゆる“おふくろの味”を教えていただくのも良い方法です。頑張りすぎず、少しずつ義母との距離を縮めていきましょう。
例えば使ったお皿を下げたり、飲み物を冷蔵庫から出してくるなど比較的簡単なところから率先するのが良いでしょう。幼稚園児がママのお手伝いをする感じからスタートすれば、比較的気楽にできるもの。
最初から“できる嫁”にならないほうが、義母との関係はスムーズにいくようです。
困ったときは、夫と孫に任せるのが一番
夫の実家で過ごして疲れない嫁など、まずいません。100%、多かれ少なかれなにかしらの疲れを感じるものです。そうでなくても帰省前の準備や気遣いで、心身ともに疲れ果てているので、夜はなるべく早めに休みたいもの。
先に休みたいけど休めない時、もし子供がいたら「寝かしつけてきます」と一緒に休んでしまうのが一番。
意外と受け入れ側の相手の家族も、疲れていることがありお互い良いかもしれません。
翌朝「子供と一緒に寝てしまったみたいで、すみません」と声をかけることもお忘れなく。
子供がいない時には、もちろん夫に相談してください。「やっぱり頼りになる!」と褒めながら、夫に協力してもらいましょう。疲れでイライラしながらお願いすると、逆効果なのでここはぐっと我慢してください。
そして一番大切なのが、翌朝何時ごろに起きるのか。
休む前に「朝ごはんのお支度は何時ごろですか?」と聞くのをお忘れなく。
夫の起きる時間よりもまずは義父母の起きる時間を把握しておくことです。早起きのご両親は多いかもしれませんが、できることなら同じくらいに起きて、朝ご飯は一緒にいただきましょう。
相手の実家への帰省は、「少しでも良いところを見せたい」と思ってしまいがち。“嫁”にとっては一大イベントです。
でも受けいれる義父母も、あなたや息子に少しでもおもてなししたいと一生懸命になっている場合もあります。義父母もまた“少しでも良いところを見せたい”と思っていることがほとんど。
辛いのは嫁の自分ばかりと思わず、受け入れておもてなししてくれる義父母も同様。ストレスがたまる帰省ですが、それはお互い様かもしれません。
あなたを向かい入れてくれている義父母に感謝することも忘れずに過ごしていきましょう。
感謝の気持ちが心の片隅にあると、不思議と相手との距離が縮まってくるのではないでしょうか。