いじめ問題はなくなることがないのが悲しい現実です。ニュース報道では主に子供のいじめ問題を報道することが多いですが、実際には大人社会にもあるのがいじめです。
セクハラ・パワハラはまさに大人社会にあるいじめ。そして、とても身近なところにあるいじめといえば“ママ友”との関係におこる“仲間はずれ”や“過度の干渉”。
ここではSNS(LINE)で起きた怖いいじめ体験をご紹介します。
■現代社会におこるSNSでのママ友のいじめ
今はほとんどの人がスマホを携帯している時代。そして、SNS利用者の割合は年々上昇傾向にあります。SNSとは、ツイッター、フェイスブック、LINE、インスタグラムなど、人と人とのつながりを促進・支援する、コミュニティ型のWebサイトおよびネットサービスのことを言います。
あまり利用していないとしても、登録をしている人は多いのではないでしょうか。
そして、ほとんどのママたちはこのSNSでも繋がりをもっています。
LINEではグループトークもできますから、仲良しママたちとグループトークで盛り上がることもあります。
みんなで「ランチに行こう」という計画などは、グループトークで決める方が効率も良い。幼稚園や学校の行事の確認など、とにかくSNSは便利。
でも、この便利なSNSがきっかけとなるトラブルが多発することもあるのです。
■グループトークの恐怖! いつの間にか自分がいじめ側にされた!?
Aさんの場合は、自分が“いじめ側”にされていたといいます。
いつものように、仲良しのBさんと子供を遊ばせながら話をしていた時、なにげなく
「この間Cさんにランチ誘われたんだけど、忙しくて断っちゃった」
と言ったのがキッカケ。
翌日になると周りのママ友たちの態度が一変。いつもなら、他愛のない話で盛り上がるのに、軽く挨拶をされるだけ。
“避けられている?”“おかしいな?”と思っていると……。
数日してから、違うグループのママ友さんから
「CさんをいじめているってLINEで盛り上がっている」
ということを聞きました。
なんでも、Cさんのお誘いを断ったことが
「AさんはCさんとランチしたくないから断った」
という話になっていたそうです。そこから火がつき、いつの間にか<AさんがCさんをいじめている>ということになっていったのです。
これは明らかにBさんの仕業。Aさんの知らないところで別のグループトークを立ち上げ、そこで拡散していったことがわかりました。
“仲良しのBさんがどうして?”と思ったAさんですが、そこで気づいたことがあります。
Cさんにランチを誘われたのはAさんだけ。
Bさんは、Aさんから話を聞いたとき、自分が誘われていないことでAさんに嫉妬をしたのです。嫉妬をしたBさんの小さな嘘が“仲間はずれ”のいじめにまで発展したというケース。
■苦い体験をバネにしママ友と付き合う
このケースでは、Aさんのうっかり発言がもと。
「私もうっかりしゃべってしまったのが悪いから」
と反省をしたAさんですが、Bさんとは以前のように仲良くはできなくなったそうです。
“仲が良いから何でも話す”のは、微妙にママ友関係のズレをうむことがあります。学生時代の友情とママ友との友情は違います。否、学生時代でも同じような経験があるかもしれませんが、ママになった現在。大人としての分別を持ち、いじめをされる側にもいじめをする側にもならないように、上手に生き抜く術を身につけなければいけないのでしょう。
SNSで話が流れるのはとても速いです。それこそ、1時間もあれば流れることもあります。
素早く物事を決めるのには良いですが、悪口もまた流れていくということです。
今回のケースでいえば、確かにAさんにも非はあるかもしれませんが、ママ友の嫉妬はいじめの原因にとても多いケース。
言動には十分気をつけていかなければいけないのが“ママ友”とのルールなのかもしれません。
LINEは楽しく便利なものですが、ママ友との関係にもLINEをどこかに引き、円滑な関係を保つことが大切なようです。
一未