仕事に全力投球する既婚キャリアウーマンが、頼りがいのある年上の既婚男性に想いを寄せてしまう。意外と多い誰にも話せない片思い。社内の慣例で贈りあうバレンタインのチョコレート。仮面義理チョコを装いながらも、つい想いを打ち明けたくなる時…。YUKIさん(仮名)の胸キュン心理を探ってみました。
◆仕事で築いた関係性、既婚女性とバレンタイン
結婚後も仕事と家事を両立し続けて10年ほど経ちました。
職場では責任もある立場も引き受けるようになり、人脈も広がってきた私です。
2年ほど前に担当したあるプロジェクトで発注ミスをしてしまいました。その時同じチームの取引先の4歳年上の既婚男性が私と一緒に頭を下げてくれ、夜遅くまで対応の手伝いをしてくれたのです。
後日改めてお礼の食事に誘い、その後何度かタッグを組んで仕事をするようになりました。
頼りがいのある彼は私にとって、どんなことでも相談に乗ってくれる兄のような存在となりました。彼の方も正面からぶつかっていく不器用な私にアドバイスや真剣に相談に乗ってくれる日頃のお礼に、今度のバレンタインには義理チョコを渡すつもりでした。
◆ボディタッチに胸キュン? 既婚女性としてイケナイ自分
ところが昨年の忘年会で廊下で二人きりになった時、ほろ酔いの彼が私の頬を撫でたのです。
急な彼の行動に動揺しながらも胸キュンしている自分。
ここは冷静に大人な対応をと思い、「またまたー、冗談ですよねー」と返しました。
「やっぱりダメだよな…」と彼。
その場は何とか普通に取りつくろいましたが、彼が頬を触ってきたことを何度も思い返してはあの時の行動をなかったことにしていました。しかしつい思い出し、頭から振り払い…ということを繰り返している自分がいました。
職場が違うので毎日会うわけではありません。プロジェクト会議の時は一緒になります。
彼はますます優しく、本当に可愛がってくれているということが態度でも表情でも伝わってくるようになりました。義理チョコを渡すつもりだったバレンタイン、私は本当に『義理』として割り切れるのか、自分の気持ちがわからなくなってきました。
◆絶対にバレてはイケナイ、バレンタインの義理チョコに秘めた想い
主人にもチョコを渡すので、彼への『義理チョコ』はプチ本命のような感じでしょうか。
この『義理チョコ』に込める想いが、『感謝の気持ち』なのか『淡い恋心』なのか、自分でもわかりません。
彼にはあくまでも『仮面義理チョコ』として渡さなければならないと思います。
彼も私に特別な想いを抱いていることが分かった今、私の気持ちが彼にバレればお互いブレーキが利かなくなるでしょう。
既婚者同志の恋愛は、お互いにあこがれている「プラトニックな恋愛」であれば、罪にはならないのでしょうか?
どこからが浮気でどこまでが不倫か、線引きは難しいのは分かっています。
でも突然急成長してきた恋心は「仮面義理チョコ」に込め、秘密にしていたほうが安全ということでしょうか。