既婚者同志の恋愛「W不倫」、自分を見失いそうなほど彼に対する感情が溢れすぎてしまう。
「好きだからこそ別れる」
決して幸せな結末は望めないW不倫の終わりを、神奈川県・Mさんの体験談です。
◆つのる思いとは裏腹に、終わりを思うと切ないW不倫の恋愛
子どもが小学生となったころパートを始めて3年目。職場の上司とのW不倫の関係は10か月経ちました。
久しぶりの恋愛感情に心が浮き立っていた時期もつかの間、次第に「家庭や子供」への罪悪感が強くなってきました。
上司に別れを切り出そうと思うのですが、主人とは違う魅力を持った男性として恋愛関係を続けています。
しかし誰かに見つかる前に、家庭が壊れる前に終わりにしなければいけないと思うようになりました。
◆W不倫が成就する、はかない可能性について考える…
彼との関係は愛しているだけではありません。お互いに尊敬しているからこそ、終わり方は泥沼にしたくありません。
お互いの大切にしなければいけない「家族の幸せな笑顔」を想像してみました。
二人の恋愛が成就した時、傷つける人たちの悲しみを想像してみました。
不倫が原因となった場合の「慰謝料」なども、具体的に調べました。
考えれば考えるほど、この恋を続けていくことの危険性に気づき、現実に強く引き戻されたのです。
◆彼が投げかける深い愛情に、別れの決意が揺れ動いてしまう…
冷静な今が終止符のチャンス。
『イケナイこと』、『周りを傷つけること』に別れを決意し、彼と連絡を断ち距離を取ってみました。
しばらくすると彼から「会いたいからデートしよう」と一本のLINEが。
目にした瞬間、心の底から「会いたい」と思ってしまっている自分がいました。
数日連絡を断っていたこともあり、私が別れを考えていることも彼は薄々わかっているはず。
私の決意を知っても、自分への愛情を表現してくる彼の想いに思わず涙が溢れてしまいます。
この涙は今までの思い出に対する愛着?
彼との別れに対する寂しさ?
それとも彼との恋愛を続けたいという気持ちからなのか…
LINEのメッセージを眺めては、自分で自分の気持ちがわからなくなってしまいます。
W不倫はお互いの家庭や立場を尊重できる関係から、嫌いになったりケンカして別れるケースは少ないと言えます。
しかしお互いを想いながら『好き』なまま別れるのですから、一番辛い恋愛の結末なのかもしれません。