ピュアな恋愛をプラトニック・ラブという。既婚者同士のピュアな関係。恋愛感情があるのに肉体関係のない婚外恋愛は成立するのでしょうか。下心のない男は本当にいるの?と疑問にも思うプラトニック・ラブ。それは恋愛じゃなくて友情?さまざまな疑問が生まれるプラトニック・ラブについて疑問を解いていきましょう。
■プラトニック・ラブとは
プラトニック・ラブのプラトニックとは「プラトン的な」という意味。古代ギリシアの哲学者プラトンの名が起源といわれています。
プラトニック・ラブとは、肉体関係のない恋愛。コトバンクでは「純粋に精神的であるさま。特に恋愛についていう」と記されています。
■既婚者同士で恋したら……
心は自由。既婚者女性だって、男性にときめいたり、ドキドキしたりします。好きな男性が既婚者で、相手の男性もあなたにときめいたり、ドキドキしたりしたら、なんとなく“恋愛したくなる”。大人の男と女。お互いの感情を認めあったら、二人きりにもなりたくなる。
状況が許されるなら、二人きりで会う機会も生まれてくるでしょう。
そこからが問題。
男と女。既婚者同士であっても大人の関係になることは多い。俗にこれをW不倫と呼ぶわけですが、あえてこの一線をこえない関係がプラトニック不倫。
「肉体関係がなければ不倫じゃない」という倫理から、プラトニック・ラブを望む既婚女性は案外多いのかもしれません。
■婚外恋愛とは
婚外恋愛は、W不倫ではあるのですが、ただの肉体関係だけではなく、恋愛感情がある既婚者同士の関係をいいます。
つまり、恋愛感情があれば肉体関係がなくても婚外恋愛と呼べるでしょう。W不倫の肉体関係を望まない既婚女性や既婚男性には、この婚外恋愛は理想恋愛。
「体は結ばれなくても、心は結ばれている」という、なんともピュアな恋愛。
「大人になって、ピュアなプラトニック・ラブを楽しめるなんて思ってもいなかった」という婚外恋愛をしている既婚女性からの声もあります。
■既婚者のプラトニック・ラブのデート
婚外恋愛であり、プラトニック・ラブなら、デートコースに「ホテル」はありません。レストランや居酒屋。あるいは、映画やテニスなど趣味を交えたデートが多い。
でも、あまりに人目につくデートは、やはり控えめになる傾向に。
どんなに肉体関係がなくても、人から見られたら不倫といわれる可能性は高いのです。
既婚者のプラトニック・ラブは、正々堂々と付き合える関係ではないのかもしれません。
正々堂々とデートが楽しめるのなら、それは、プラトニック・ラブではなく男友達の域を超えていない関係。愛情ではなく友情なのかもしれません。
■プラトニックな関係を男は楽しめるのか?
男というのは、女よりもストレートな生き物。あわよくば、なんて下心を持つ男は多いのです。
既婚女性であれ、自分のことを「好き」だという女性が目の前にいたら、プラトニック・ラブを楽しむ余裕はなくなるかもしれません。
現に、プラトニック関係を保ちつつも「いつかはエッチができる」とか「そのうち不倫になるかも」という下心を持つ既婚者男性もいるのです。
それでも、ちゃんと割り切れる既婚者男性も中には存在します。
そのような婚外恋愛相手なら「お互いの家庭を大事にする」という意思を貫き、プラトニック・ラブを楽しむことも可能でしょう。
■友情と恋愛の違いを問うプラトニック・ラブ
婚外恋愛のプラトニックラブでは、肉体関係を結べない男性もいます。いわゆるEDというもの。“たたない”ということです。心理的なものもあるし、中には、年齢的に難しい男性もいるようです。
婚外恋愛相手がこのような男性なら、プラトニックラブは成立するでしょう。
プラトニック・ラブは、恋愛です。自分だけが恋愛をしているのではなく、婚外恋愛相手も、恋愛をしなければ、プラトニック・ラブとは言えません。
既婚女性がプラトニックな婚外恋愛と思っていても、既婚者男性は単純に「飲み仲間」「会社の同僚」「女友達」だと感じていることがあります。
その男性心理を汲み取っていないと、ショックは大きいです。
「最初は、プラトニック・ラブを楽しんでいたけど、今は友だち」
「彼を好きだけど、片思いみたい。彼は私に迫ってこないから。それでもいいの」
「プラトニック・ラブを貫くのが辛くて、別れました」
「家族ではない。だけど親友ではない。友だち以上の関係。でも男と女じゃない。彼とはそんな関係」
という既婚女性のプラトニック・ラブ。
男女間の感情は、恋愛か友情か。とても曖昧な境界線で区切られています。
婚外恋愛、プラトニック・ラブを「恋愛ごっこ」と称する人もいますが、ごっこでもいい。楽しめれば素敵だと思います。
ただし、愛がさめたとき、後悔はしないように。
感じた感情もプラトニック・ラブの時間も意味あるものだと思います。
一未