阿部寛と香川照之という夢の競演が話題、土曜夜10時放送のドラマ『スニッファー 嗅覚捜査官』。
2013年ウクライナで放送されたドラマをリメイクした日本版。
井川遥、板谷由夏、吉行和子といったキャスティングで固め、犬の嗅覚を上回る阿部寛務める主人公が、鼻栓外しを決めポーズに匂いを嗅いで事件を解決に導くエンターテイメント性たっぷりなドラマとなっています。
■匂いを嗅ぐだけで全てがわかる嗅覚の持ち主、スニッファー
近年、ドライブレコーダーを搭載した車も増え、交通事故の解明の一躍を担うほど社会は進化していますが、スニッファーはその人並み外れた嗅覚で、その人の食べたものは勿論の事、年齢や性別、普段どのような生活をしているかまでわかってしまいます。主人公は、人間の感情の匂いについても目下研究中。
一般的にはここまでの嗅覚は持ち備えていないにしても、都合のいい時ひょっこり現れたり、言いにくいことをズバリ言い当てたりと、やたらと鼻の利く人っていますよね。
■嗅覚で浮気がバレる?ドラマのような修羅場にもなりうる
制汗剤や消臭剤、口臭防止タブレットなどがヒットしていることからもわかりますが、日本人は世界中でもとりわけ匂いに敏感です。特に女性は匂いに対しての感受性が強い傾向に。室内に入った瞬間、匂いで気配がわかるといった人も中にはいるのでは?また、記憶は匂いと強く結びついていると言われているせいか、カンのいい女性なら夫の嘘などすべて気配でお見通しでしょう。浮気相手の女性が香水をつけていなくても、たとえお風呂で石鹸を使わなくても、どうして怪しい気配が分かるのでしょう?
実は空間には必ず香りがあります。数時間いただけでも浮気相手と過ごした部屋やクローゼットの匂いが背広やYシャツに染みつきます。それが”嗅覚”と意識していなくても、気配として察する主婦は多いはず。それでいて夫が浮足立っていたり、こそこそスマホをいじったり、急に優しくなったりと、普段と違う態度を見せればBINGO!
■ドラマのような嗅覚が夫婦の間に必要か?
ドラマの中でのスニッファーの嗅覚は、事件解決のために求められている能力です。
ただでさえカンのいい女性がこの類まれな能力を持ってしまったらどうなるでしょうか?
浮気や不倫ならともかくとして、夫のこれまでの知りたくなかった行動や、自分と一緒にいないときのママ友の知らなかった一面まで知ってしまうことになります。
知られたくないことや、話さないことは隠し事ではありません。単純に相手に情報として発信する必要のないことです。
必要のない情報を共有することほど無意味なことはありません。もしそれが傷つくような情報で、相手の優しさから発信していないことならなおさらです。
誰しも「もし、自分の考えていることや過去が超能力で他人に知られたら怖い!」と思ったことがあるはずです。たとえ夫婦であっても他人です。人どうし、うまくお付き合いしていくためには、知らないふりをすることも大事な場合もあるのかも知れません。