2000年からスタートしたドラマ「相棒」も、気がつけば16年。今や刑事ドラマの金字塔と呼ばれ、
テレビ朝日の看板番組となっています。そんなドラマ「相棒」ですが、どんな難事件も解決してきた警視庁の問題刑事でもある右京には、意気投合し事件解決に臨むだけでなく、時には反発しあいながら人として刑事としての生き方を模索していく相棒たちの活躍がありました。
◆左遷先で右京の相棒となった亀山薫
初代相棒の亀山薫はシーズン1~7の杉下右京の相棒。右京と対照的な「考えるよりまず行動!」という熱い役を演じていたのは寺脇康文。アンバランスなコンビがお茶の間を賑わせました。
寺脇康文はもともとは三宅裕司率いるSET(スーパーエキセントリックシアター)の団員で、岸谷五郎とともにSETを脱退し「地球ゴージャス」を結成。
「相棒」ファンはご存知の通り、右京の相棒として活躍しますが、実力のある寺脇康文をドラマ「相棒」の脇役として続投させるのは惜しいという「スタッフの配慮」、というのが降板理由だとか。
歴代の相棒役の中では亀山薫シリーズの視聴率は低めのようですが、ドラマ開始から出演し、人気ドラマに成長させた貢献度はナンバーワンでしょう。
◆相棒が実は監視役、警察庁から送り込まれたスパイ神戸尊
2代目相棒に抜擢されたのはミッチーこと及川光博演じる神戸尊。ノンキャリアでありながら知性溢れるナルシストで自信家な役が見事にハマり、ドラマ「相棒」もますますブレイクしたのがこの頃。
実は及川光博自身は成城学園高校・成城大学に進学し、法学部を専攻したかなりの秀才。裕福は家庭で育っただけでなく、幼い頃から容姿端麗でどこに行ってもモテモテ。男子生徒からのやっかみからくるイジメはやまなかったようです。しかしその辺はさすがミッチーというべきか小学生時代には全国模試で1位になるなど、一流を目指す努力は人一倍。
この「相棒」で、「壇れい」さんとの競演がきっかけとなりゴールイン。これからもマルチな才能を活かして視聴者を楽しませて欲しいですね。
◆ドラマ「相棒」、シブいキャストは一人何役?
「相棒」のキャスティングでは、数年前に別の役だった俳優が今度は違う役と設定で登場したりするのも特徴の一つではないでしょうか。派手な人気俳優で固めるのではなく、劇団出身の実力派俳優の起用も目立ちます。これはプロデューサーである松本基弘の『実力派俳優は短時間でも強いインパクトを残せる。「相棒」は幹の太い話を展開できる』という発言にも繋がります。
「相棒」は根強いファンの支えもありつつ、スタッフや出演者のたゆみない努力で16年も続いてきたことを改めて感じます。
今回はドラマ「相棒」の歴代の相棒役、お二人を紹介しました。
水谷豊演じる杉下右京は、その類まれなる洞察力で様々な難事件を解決していきますが、タイトルどおり彼を活かす「相棒」がいなければ、推理も結論も視聴者には見えにくいでしょう。
普段の生活ではドラマのような奇想天外なことはまず起きませんが、あうんの呼吸でやり取りできる「相棒」は是非、そばにいて欲しいものです。